「相互尊重コミュニケーション」とは、相手を対等なパートナーとして尊重し、お互いのニーズや価値観を大切にしながら、自分の意見をしっかりと伝えるコミュニケーション手法です。
決して、一方的な譲歩や自己犠牲を強いるものではありません。
「尊重」とは、単に相手だけを敬うのではなく、相手も、そして自分自身も、お互いにとって大切な存在であると認め合い、理解しようと努めることです。
今日は「相互尊重コミュニケーション」の第一歩を踏み出す日。すべては、ここから始まります。
コミュニケーションに悩んだとき、多くの人がまず考えるのは「どう伝えるか」です。話し方の本を読む。伝え方の講座に通う。もちろん、それも大切です。でも、順番が逆かもしれません。
思い浮かべてみてください。あなたが「この人ともっと話したいな」と感じるのは、立て板に水のように上手に話す人でしょうか。それとも——
人は誰でも、自分の話を聴いてほしいという気持ちを持っています。だからこそ、それを満たしてくれる相手に、自然と好意を抱きます。これは性格や相性の問題ではなく、人間の心理としてそうなっているのです。
「聴くことが大事」という言葉自体は、聞いたことがあるかもしれません。でも、なぜ大事なのか——そのメカニズムまで知っている人は、意外なほど少ないのです。だから相互尊重コミュニケーションは、4つの原則の一番目に「傾聴と共感」を置いています。
今日あなたが体験するのは、その入口です。
「できるようになる」日ではありません。
今の自分がどれくらい"聴けている"かに、気づく日です。
20個の質問に、直感で答えてください。正解・不正解はありません。
20個の質問に答えると、あなたの「聴き方のパターン」が4つのタイプでわかります。下のQRコードをスマートフォンで読み取って、診断を始めてください。
私は タイプ
診断は、自分がどう思っているかです。
次は、本当はどうなのか、確かめてみましょう。
2人1組になります。AさんとBさんを決めてください。
Bさん(聴き手)は、Aさんの話を意識的に「聴けていない態度」で聴いてください。相槌を打たない、頷かない、表情を変えない。
2分経ったら役割を交代して、もう一度行います。
これは演技です。本当に相手を軽んじているわけではありません。役になりきって大丈夫です。
話していて、どう感じましたか?
相手が「聴いてもらえていない」と感じているだろうな、と分かっていながら聴くのは、どんな気分でしたか?
今、ちょっと嫌な感じがしたと思います。それでいいんです。
むしろ、その"嫌な感じ"をちゃんと感じられた人ほど、「聴く準備」が整ってきた証拠です。
自分を大切に出来るようになると、相手を大切に出来るようになっていきます。それが「相互尊重」の土台です。
実は、"聴き方"には型があります。
今日はその型の"入口"にだけ、触れました。
「聴」の漢字には「耳」と「目」と「心」が入っています。
耳だけでなく、目で相手を見て、心で感じながら聴く。これが「傾聴」です。
今日、持ち帰っていただきたいのは、この一言だけです。
たとえば、相手のつらい話を聴いていて、一緒に落ち込んでしまうのが「同感」。
「つらいんだね」と感じ取りつつ、自分は落ち着いていられるのが「共感」です。
共感は、相手に賛成することではありません。意見が違っても、相手の気持ちを理解することはできます。
相手と同じにならなくても、わかり合える。
それが「共感」です。
今日気づいたことを、2つの文にしてみてください。
よろしければ、隣の人と1つだけシェアしてみてください。
今日書いたこのメモは、初級講座の初日にもう一度見返していただきます。今日の自分から、初級講座に来る自分への手紙だと思ってください。
今日の体験講座は、4つのステップの入口です。学びは、こんなふうに深まっていきます。
今日1つだけ気づいたことがあれば、それだけで十分です。気づきは、変化のいちばん確かな第一歩だからです。まずは明日、誰かと話すときに、今日気づいたことをひとつだけ試してみてください。
そして「耳と目と心で、相手を受け止める」——この聴き方を身につけたいと思われたら、その道具を初級講座でひとつずつ手渡していきます。